ご挨拶
米国疾病対策センター、2010年の発表では、米国の死亡原因の第1位は心臓病(心疾患)でした。第2位は日本でトップの悪性新生物=がんでした。第3位は脳血管疾患が続きます。
米国では、1970年代から、がんなどの現代病が増え続け、医療費が国家財政を圧迫していることから、当時のフォード大統領が、栄養問題特別委員会を設置し、国民の栄養と病気の関係を徹底的に調査させました。
その結果、1977年にマクガバンレポートとして、がんを減らすには食事の内容を変えなくてはいけない、ということがわかりました。
これを受け、FDA(アメリカ食品医薬品局)や米国国立がん研究所が、「デザイナーフーズ計画」「植物性食品によるがん予防」という国家プロジェクトを始めました。
また、健康のための食事改善数値目標を設定し、がん予防に効果がある食べ物の研究を進めました。必須栄養素の摂取を奨励し、具体的には栄養補助食品やサプリメントの摂取により、予防医学に全力を注ぐようになりました。
米国では、1990年ころから、これらの国家プロジェクトの効果が、がんの死亡率低下となって現れ、2003年には、初めて減少に転じました。その後も順調にがんによる死亡者数は減少し続けています。
日本人からしてみれば、米国人より日本人の方が、健康的な食生活をしていると思っています。
しかし、現在の日本人の食生活は、欧米化が進み、肉の摂取量は50年間で約10倍、脂肪分は約3倍にも増加しました。逆に野菜や果物の消費は減少して、米国を下回っています。
また、日本の医療には、予防医学の考えが薄く、患者の視点に立った医療が行われているのか、という疑問がどうしても出てきます。
野生の動物には、がんや糖尿病がないことをご存知でしょうか。
あらゆる慢性病は、人間と同じ加工食品を与えられたペットや家畜にだけ存在します。人類だけが、調理を覚え、自然界に存在しない食品を食するようになり、ゆがめられた栄養を取ることにより、生物に本来備わっている自らを治す能力、自然治癒能力を失い病気になっていくのです。
食を見直し、自然治癒力を取り戻し、病気を克服しようという考え方から、健康増進情報を提供をしていきます。
健康増進経営改善社
代表:菅内 章夫
(健康経営エキスパートアドバイザー)